ピルの服用時の注意点

ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類の女性ホルモンが含まれており、排卵を防ぐ効果があります。
服用することで血中の女性ホルモンの量が増えますが、排卵した時と同じような状態になるため、排卵が起こらなくなるということです。
また、黄体ホルモンの働きにより、子宮頸管粘液の性質や子宮内膜を変化させるという効果もあります。

ピルで避妊効果を得たいという場合、正しい服用方法を実践することが大切です。
この薬は基本的に4週間分で1シートとなっており、生理の初日から毎日1錠ずつ飲んでいきましょう。
注意点としては、できるだけ毎日同じ時間帯に飲むということです。
それを3週間続けたら次の1週間は薬を休むことになります。
服用を休んだ時に出血が起こりますが、この時の出血は排卵がないということです。

薬を飲み忘れた時は気付いた時にできるだけ早く飲むようにしましょう。
遅れても半日程度なら効果は持続するとされています。
24時間以上空いてしまった場合は次の日に2錠飲むようにします。
しかし、2日以上飲み忘れてしまった場合、効果が切れてしまうので注意が必要です。
その場合は飲み忘れた日から1週間休み、新しいシートを飲み始めることが大切です。

ピルを服用すると吐き気や嘔吐、頭痛、乳房の張りなどといった副作用が出てしまうこともあります。
このような症状は飲み始めたばかりの頃に起こりやすいものですが、続けていくうちにほとんど気にならなくなります。
症状が辛くて我慢できない場合はドクターに相談してみましょう。
薬の種類を変えれば楽になることもあります。

ピルを飲んでいると血栓症のリスクが高まると言われています。
また、子宮頸がんの発生率がわずかに増えるという報告もあります。
ピル自体に発がん作用があるわけではありませんが、ピルを使用する時には事前に検診を受けた方が良いでしょう。
がんであることを知らずにピルを服用すると検診が遅れてしまうということも考えられます。

ピルの服用時のタバコの影響

ピルの副作用の一つに血栓症という病気がありますが、これは血管の中に血栓という血の塊ができてしまうというものです。
血栓が肺や脳の血管に詰まってしまうと命に関わることもあります。
しかし、すぐに死んでしまうというわけではありませんし、正しい治療を受ければ健康な生活を送れるようになります。

ピルを服用すると血液を固まらせる成分が体内に増えるため、血栓ができやすくなると言われています。
ピルに含まれる卵胞ホルモンには血液を固まりやすくするという作用があります。
そのため卵胞ホルモンが多く含まれているピルの方がリスクが高まると言えるでしょう。
逆に卵胞ホルモンが少ないピルならリスクも低いと考えられます。
中用量ピルは低用量ピルに比べ、約2倍の血栓症リスクがあるとされています。
また、含まれているホルモンの種類によっても変わってきます。

ピルに含まれるもう1つのホルモンである黄体ホルモンも血栓症に関わっています。
黄体ホルモンは悪玉コレステロールを増やす作用や糖の代謝異常を引き起こす作用により、動脈硬化などの原因になってしまうということです。

これらの女性ホルモンの作用が強く出てしまうと、血栓のリスクが高まることが分かっています。
血液は常にバランスを保って流れていますが、ピルによってホルモンバランスが乱れることで血栓ができやすい状態になってしまうということです。

血栓症にはさまざまな危険因子がありますが、特に喫煙者は注意が必要です。
ピルを飲んでいる女性の中でタバコを吸う人と吸わない人を比べた場合、血栓症の危険性は2倍以上になってしまうと言われています。
そのためタバコを1日15本以上吸う35歳以上の女性はピルを服用することができません。
また、35歳以上でなくでも喫煙者の女性は注意が必要です。